表現の自由、自由権、社会権、生存権、進歩主義、多文化主義、機会平等、男女平等、公平公正な分配、弱者とマイノリティへの慈悲と救済および支援。能力主義は公正な倫理観が前提となりそれに加えて生存権を重視しての結果の平等の必要性を社会は理解すべきではないか?

誰も不正ができない世の中にするにはどうすればいいのか

「誰も不正ができない世の中にするにはどうすればいいのか」という設問について、少し前まではリベラル価値観が現在の右傾化した時代より有利にあって、故に情報公開の流れが政治の世界に存在したが、同時にプライバシーを守ることを目的に個人情報の保護という潮流も存在し、そのなかで法制化もなされていた。

僕はリベラルな社民主義の価値観の人間なので、決してその潮流を否定するわけではないが、プライバシーを守るということは、同時に一部の悪質な不正をする人も秘匿されるがために、その不正が見つかり難くなるということでもある。

故に悪質な不正を発見し防ぐには、個人まで情報公開をすればいいということにもなり得るが、その場合はストーカー被害者や犯罪被害者が、加害者から見つかりやすくなるという問題が生じる懸念があるため、彼らに限定してプライバシーを守るという対応がなされることになる。

もし仮にそのような社会が実現したならば、社会で不正を試みようとする勢力や個人は、自作自演でストーカー被害者になってから被害を防ぐためのプライバシーを守られた状況をつくっておいて不正を行うという手法をするかもしれない。
それでは、それに対応するにはどうすればいいだろうか?

そのような不正を意図して行われる自作自演策を暴けばいいということになるが、その不正を隠すための自作自演が反権力組織と反社会的勢力の間の裏協定のような形でなされた場合に対策は可能だろうか?

もしもその反社会的勢力が権力とつるんでいた場合に、不正を暴くはずの権力が不正に加担するということになるから、どうすることもできないように感じるが、必ずしもそうではないことは以下のような説明で分かってもらえるはずだ。

その状況で問題を解決するには、そのような権力含みの不正義が不可能になるように、政府の透明化と徹底的な情報公開をすればいいということになる。

しかし、そういった対応をした政府の外部に別の国が存在し、それらによる諜報合戦と謀略があるような世界においては、政府の完全な透明化は自国政府を不利にするため不可能であり、不正義を防止するための透明な政府をつくるためには国際社会全体で問題を共有して、世界を構成する全ての国が情報公開をすることで初めて不正を防ぐという解決が可能になっていくということがいえる。

さらに企業と非政府組織も透明化しなければいけないのだが、というのは政府が透明化しても企業などが透明化していない場合、企業のような非政府の組織に不正に関する問題が移行してしまう可能性があるからだ。

だからといって企業などを完全に情報公開させるには、企業の活動は民主政府と異なりビジネス競争があるため、企業による技術革新情報は秘匿しなければならないという状況を克服する必要があると同時に、そのようなビジネス環境にあって企業秘密を隠さざるを得ない状況が不正の隠蔽工作に利用される懸念もあるだろうから、それらの懸念を回避しつつ企業に完全な情報公開させるためには、特許や著作権を守るルールを国際社会に徹底することが必要になる。

これらの対策を全て漏れることなく実施した結果として、あらゆる存在の透明化が可能になれば、その状況下で不正があった場合には犯人はすぐに発見されるだろうから、不正ができない世の中にすることができるということになる。

それでは「その状況下でも不正をすることはできるだろうか」という設問については同考えればいいだろうか?

それに関してはSFレベルの未知の技術があれば可能かもしれないということになるが、政府も企業も技術革新を徹底的に公開しても特許を取ることで研究開発投資が完全に守られ収益として回収できるという前提下では、不正は難しいだろうということになる。

しかしこの条件は国際的な対立があれば政府が軍事技術の開発を公開しないだろうから、国家間の対立をなくすという難しい課題がつきまとうかもしれない。

 

※補足

もともとがメモ的なもので文章が独善的でやや分かりにくいようでしたので補足修正しました。ちなみにこの内容をアップするにあたって、このブログで住所も氏名も公表することにしましたが、それは僕が不正をしないからです。

ここでの文章はあくまで設問に対して論理的に思考し解答を書いたものであるということに過ぎませんのであしからず。